新種の対決?「自己啓発マウンティング」という現象とスラトレコーチが目指す共創の未来

8/25/2025

🧑‍🏫 コーチの資質

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コーチングを学ぶ皆さんへ

今回は、「自己啓発マウンティング」という現象を通して、私たちが目指すコーチとしての在り方について、一緒に考えてみましょう。


自己ケア元年?

2020年のパンデミック以降、セルフケアや自己啓発の重要性が、かつてないほど広まりました。

将来、歴史の教科書に「自己ケア元年」と記される日が来るかもしれません。


一方で、最近では自己啓発の広がりとともに、ある“新種の対決”のような現象も見られるようになってきました。

私はそれを「自己啓発マウンティング」と呼んでいます。


頑張りの“見せ合い”という競争

「私はこんなに努力してきた」「自分と深く向き合ってきた」。

本来ならば称賛されるべき努力や気づきが、ときに“上から目線”の表現として使われ、

まるで他人を測る物差しのようになってしまうことがあります。


「努力していない人には幸運は訪れない」といった言葉がプレッシャーとして機能し、

いつの間にか、「どれだけ自己成長したか」を競い合う場になってしまっているのです。


このような競争が続く限り、本質的な自己成長や、心の自由は得られないままでしょう。


劣等感を隠すための優越感?

では、なぜ“自己啓発マウンティング”は起きるのでしょうか。


その背景には、多くの場合「無意識の劣等感」があります。

本当は自分を十分に認めきれていないと、人はそれを隠すために、より大きな優越感や顕示欲を求めてしまうのです。


劣等感が深ければ深いほど、それを覆い隠すための表現や態度も、より強くなっていきます。


劣等感を持ったのはあなたのせいじゃない

実は、その劣等感の多くは、自分自身の選択や性格によるものではありません。


以下のような条件が重なった結果として、内側に根づいてしまったものです。


1. 最初に教わった「順路(生き方・考え方)」が間違っていた

2. それを長い年月をかけて信じ込み、体に染み込ませてきた

3. さらに、それに気づかせてくれる“本当のお手本”が、周囲にいまだ存在していない


この強固な三段構造に気づけたとき、初めて私たちは、

自己責めではなく、真の癒しと変化への道を選べるようになります。


スライバーとして育つということ

(スラトレでいう)“スライバー”とは、過去の傷や劣等感を無理に消すのではなく、

それらを糧にして、しなやかに生きる力を育んでいく人のことです。


今の社会では、こうした在り方を自然に学び取るのは簡単ではありません。

だからこそ、共創的な学びと安全な対話の中で、誰かと共にその力を取り戻していくことが必要なのです。


補足スライド:自己啓発マウンティングとスラトレ®の在り方

この記事でお伝えした内容を、スライドにまとめています。
ぜひあわせてご覧ください。


最後に

スラトレでは、競争ではなく、創造を助け合う「協創」、そして共に創る喜びである「共創」を土台とした学びを大切にしています。

スラトレ®コーチとして大切なのは、誰かを変えることでも、導くことでもありません。

大切なのは、相手の中にある“自然な変化の力”が芽吹くのを信じて、共に歩む姿勢です。


マウンティング的な自己啓発の空気に違和感を覚えるあなたこそ、

共創という在り方を選び、丁寧な対話を届けられる存在になれるはずです。


スラトレでは、こうした“共に創る”コーチングの在り方を、

型ではなく「在り方」として身につけていくことを何より重視しています。

なぜなら、スラトレコーチとしての在り方は、知識ではなく、日々のコツコツした体験と内省から育まれていくもの。

このブログが、その確認や内省のきっかけとなれば幸いです。



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